狭くて小さな庭に一本のワビスケが植わっていて、ピンクの花が咲きだした。
毎年、この時期になると裏山からメジロがやってきて、蜜を吸うのだが
今年は待てど暮らせどやってこない。
ミカンを買って待ち構え、毎日窓を眺めているし、首がだいぶん伸びた。
ところで、メジロは留鳥だが、キンクロハジロやヒドリガモたちは渡り鳥だ。
晩秋になるとシベリアなどからやってきて、春が近づくと去ってゆく。
逆に春に日本にやってきて、秋に南の国へ去ってゆく鳥たちもいる。
危険を冒して何百キロも何千キロも飛ぶ。
北国の大地が凍りつくと餌が無くなり、夏が近づくと昆虫がわくので
そのために多くの鳥たちはそれぞれの季節に移動する。
では、留鳥はなにを食べているのだろうか?
たぶん、雑食性なのではないかと思われる。
昆虫を食べ、果物や種を食べ、花の蜜を吸い、花芽や葉芽をついばんだりする。
ヌ~やトナカイたちも餌や水を求めて移動をする。
人間も移動する。
夏になると信州や北海道、冬になると九州や沖縄へ、なかにはハワイなど国を越えて移動する。
しかし、野鳥や野生の動物たちのように生きるための強制、我慢と忍耐と試練を強いるものではなく裕福な人たちの特権のようだ。
なにがいいたいのか、とにかくそういうことなんです。
メジロがやってこないということが云いたかっただけなんです。